6.耐火被覆工事(問題1-1)

耐火被覆工事

耐火被覆工事で想定される主なトラブル・問題点

分類トラブル・問題内容想定される影響・リスク
1.被覆厚さの不足吹付け・貼付けされた耐火被覆材が所定厚さに達していない耐火性能が基準を満たさず、法令違反・是正工事の原因になる。火災時に鉄骨が早期に変形する可能性。
2.被覆材の密着不良下地との接着力が不十分、浮き・剥がれが発生落下・剥離による耐火性の低下や美観の損失。工事後の補修費用・手間が増える。
3.湿度・温度条件不良吹付け時の気象条件が不適切(高湿度・低温等)材料の乾燥不良・密着不良が発生し、施工品質が著しく低下。再施工が必要となる場合もある。
4.下地処理不良鉄骨表面の清掃・脱脂・サビ除去が不十分被覆材が密着せず、施工後に剥がれやすくなる。長期耐久性にも影響する。
5.材料選定ミス使用箇所に適さない耐火材を誤使用耐火認定が取れず、建築基準法違反となる。現場全体に影響する重大な施工ミス。
6.施工ムラ吹付けの厚みが均一でなく、凹凸や未施工部がある検査で不合格となり、部分的に再施工が必要。見た目にも影響し、引き渡しに支障が出る。
7.安全管理不足作業中の粉塵飛散、作業員の防護対策不備吸引による健康被害・火災発生源・近隣への環境影響など、安全面でのトラブルに発展する可能性あり。

模範解答例 1-1-②(耐火被覆工事)

特に重点を置くべきと考える品質管理項目及びその品質管理項目について重点を置くべきと考える理由

品質管理項目

耐火被覆の厚さおよび密着状態の確認

理由

鉄骨構造の耐火性能を確保するためには、耐火被覆材が設計で定められた厚さで均一に施工され、かつ下地に確実に密着していることが不可欠である。厚さが不足したり密着が不十分な場合、火災時に鉄骨部材の温度上昇が早まり、構造の耐力が著しく低下するリスクがある。また、法令で定められた耐火性能を満たせないため、検査不合格や再施工の原因となり得る。

解説ポイント

  • 「厚さ」+「密着性」の2点セットで品質が決まることを明確に
  • リスクとして「構造耐力の低下」「法令違反」「是正工事」の3要素を入れると◎
  • 「不可視部位だからこそ管理が重要」という視点も含んでいる

模範解答例 1-1-③(耐火被覆工事)

②の品質管理項目を管理していく上で実施すべき内容

施工時には、まず鉄骨表面の錆や油分を清掃・除去し、下地処理を確実に行った上で耐火被覆を施工する。吹付け作業では、材料メーカーの仕様書に基づき、適正な吹付量・厚み・距離を守りながら均一に仕上げる。施工完了後には、専用の針式ゲージなどを用いて厚さを複数箇所で測定し、記録として残す。また、密着状態については目視・打診により確認し、必要に応じて再施工を行う体制を整えている。

解説ポイント

  • 「事前の下地処理」「施工中の方法管理」「施工後の測定・記録」と三段階で構成
  • 使用機器(針式ゲージ)を明示すると実務感が出る
  • 「メーカー仕様の遵守」「記録の保管」も評価対象になりやすい

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掲載内容

1.過去19年の出題傾向

年度ごとに詳細をまとめました。これをじっくりと分析することで、これまでの流れが見えてくるはずです。さらに、その流れを読み解けば、次年度にどのようなテーマが出題されやすいのかを予測する手がかりになるかもしれません。

2.今回の見直しで第二次検定の経験記述はどう変わったか?

今回の具体的な変更点や、これにどう対応していけば良いのかについて、この参考書で詳しく解説をしています。また、参考書の効果的な活用方法についても分かりやすく説明をしています。

3.平成18年度~令和6年度の本試験解答例

試験対策として過去問を理解することは基本です。そして、昨年度に第二次検定の見直しが実施されましたがそれでも過去問を捨てることは出来ません。繰り返し見ていると、どういうところが設問として出やすいのか見えてくると思います。

4.構造種別 経験記述例

新築工事において特に重要な、主要構造の3種類(鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造)に関する施工例を豊富に取り揃えています。さらに「おまけ」として、新築工事だけでなく改修工事に関する施工例も追加しました。

5.業種別 重点対策問題

受検者には、専門工事業の方が多い現実を踏まえ、この参考書では全17業種にわたる解答例を準備しました。そして、実際の施工現場を想定した具体的で実践的な内容により、各業種ごとの特徴を踏まえた解答を分かりやすく解説しています。

6.一問一答式

試験対策に役立つ解答の「引き出し」として、知識を効率よく整理できる一問一答形式の内容を加えました。そして、この形式では、試験で問われやすい内容を厳選し、要点を簡潔にまとめています。忙しい受検者の方でも、スキマ時間を活用して効率的に学べる工夫を盛り込んでいます。

7.建設副産物・環境問題への対策

建設副産物の適正な処理や環境問題への対応は、建設業界における重要な責任であり、未来に向けた永遠の課題と言えます。そして、SDGs(持続可能な開発目標)を意識した建設活動や、最新の法規制を考慮した実例も収録。これにより、試験対策だけでなく、実務での活用にもつながる内容となっています。

8.経験記述の良い書き方・良くない書き方

同じ内容でも、記述の仕方一つで採点者に与える印象が大きく変わります。さらにこの章では、採点者の視点を意識した「良い記述例」と「良くない記述例」を比較しながら、効果的な表現方法を学ぶことができます。

9.施工経験記述はこの3つ!

施工経験記述の出題傾向を分析した結果、対策すべき課題は3つに絞ることができます。そして、これら3つのテーマごとに、出題ごとの解答の注意点や重要な記述のポイントをまとめています。この章を読み込むことで、施工経験記述の対策は万全です。

10.令和7年度予想問題 鉄骨(S)造・鉄筋コンクリート(RC)造

令和6年度は「鉄筋コンクリート(RC)造の合理化」でした。これまでの流れで考えると、令和7年度は「〇〇造の〇〇〇」。この章では鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨(S)造での品質管理・合理化・環境管理それぞれ6パターンでの設問と解答例を考えてみました。ヤマを張ることはオススメ致しません、しかし対策は必要です。

過去問データからの施工経験記述対策

  1. 過去19年の出題傾向
  2. 見直しで施工経験記述はどう変わった?
  3. 施工経験記述 過去18年分の本試験解答例
  4. 構造種別 施工経験記述例
  5. 業種別 重点対策問題
  6. 施工経験記述 解答参考例
  7. 応用問題が出ても怖くない!一問一答式で対策
  8. 建設副産物・環境問題への対策から経験記述を考える
  9. 施工経験記述の良い書き方・良くない書き方
  10. 独学でも出来る!施工経験記述はこの3つ!

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