7.ALCパネル取付工事(問題1-1)

ALCパネル取付工事

ALCパネル取付工事で想定される主なトラブル・問題点

分類トラブル・問題内容想定される影響・リスク
1.アンカー不良アンカー位置ずれ・打込み不足・締付け不良などパネルの脱落・変形、外壁としての耐震性や耐久性の低下につながる
2.取付位置のズレパネルの設置位置が設計と異なる開口部との取り合いや仕上げ精度に不具合が発生し、外観や防水性能にも悪影響
3.シーリング不備パネル間のシーリング材が不足・施工ムラがある雨水の浸入、漏水、断熱性能の低下、内部仕上げの損傷につながる
4.パネル割れ運搬時・施工時の衝撃や固定ミスによるひび・欠け美観や耐久性の低下、強度不足による交換や補修が必要になる
5.歪み・ねじれパネルの保管・取付時の不適切な取り扱いで形状が不安定になる他のパネルとの接合不良や目地の隙間発生、外装仕上げ材との干渉などが発生
6.支持金物の不適合パネルを支持するブラケットや取付金物の仕様違い耐荷重不足や施工不良により、パネルのたわみ・落下のリスクが高まる
7.防火性能不良指定部位に認定外の仕様で施工されている建築基準法違反・検査不合格の原因になり、是正指示や工事全体の遅延につながる

模範解答例 1-1-②(ALCパネル取付工事)

特に重点を置くべきと考える品質管理項目及びその品質管理項目について重点を置くべきと考える理由

品質管理項目

アンカー位置および締付け状態の確認

理由

ALCパネルは鉄骨下地にアンカーやブラケットで固定するため、アンカーの位置がずれていたり、締付けが不十分であった場合には、パネルの取付精度が確保できず、外壁全体の耐震性・気密性・防水性に悪影響を及ぼすおそれがある。特に高所でのパネルの脱落は重大災害につながるリスクがあるため、アンカーの施工精度と確実な締付け状態の確認は、品質管理上、最も重点を置くべき項目である。

解説ポイント

  • 安全・耐久・仕上げ精度のすべてに関わる要素としてアンカーの重要性を強調
  • 「パネル脱落=重大災害」につながるリスク記述で現実性を持たせる
  • 接合部の精度管理=品質管理の本質、というロジックで組み立てている

模範解答例 1-1-③(ALCパネル取付工事)

②の品質管理項目を管理していく上で実施すべき内容

パネル取付前に、設計図および取付要領書をもとにアンカーの設置位置と下地寸法を確認し、マーキングを行う。施工時には、アンカーの種類・本数・深さ・ねじ込み長さを確認し、締付け後にトルクチェックまたはマークによる確認を実施する。また、取付後のパネル垂直精度や取合い状況を目視・スケール測定で確認し、写真記録として保存。是正が必要な場合は、再施工までを管理手順に含めて対応している。

解説ポイント

  • 事前確認・施工時管理・施工後確認・記録の4ステップを網羅
  • 専門性と現実性のある手順を列挙(トルク管理・写真記録など)
  • 最後に「是正も含む体制」で責任ある品質管理の姿勢を示している

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年度ごとに詳細をまとめました。これをじっくりと分析することで、これまでの流れが見えてくるはずです。さらに、その流れを読み解けば、次年度にどのようなテーマが出題されやすいのかを予測する手がかりになるかもしれません。

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試験対策として過去問を理解することは基本です。そして、昨年度に第二次検定の見直しが実施されましたがそれでも過去問を捨てることは出来ません。繰り返し見ていると、どういうところが設問として出やすいのか見えてくると思います。

4.構造種別 経験記述例

新築工事において特に重要な、主要構造の3種類(鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造)に関する施工例を豊富に取り揃えています。さらに「おまけ」として、新築工事だけでなく改修工事に関する施工例も追加しました。

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受検者には、専門工事業の方が多い現実を踏まえ、この参考書では全17業種にわたる解答例を準備しました。そして、実際の施工現場を想定した具体的で実践的な内容により、各業種ごとの特徴を踏まえた解答を分かりやすく解説しています。

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7.建設副産物・環境問題への対策

建設副産物の適正な処理や環境問題への対応は、建設業界における重要な責任であり、未来に向けた永遠の課題と言えます。そして、SDGs(持続可能な開発目標)を意識した建設活動や、最新の法規制を考慮した実例も収録。これにより、試験対策だけでなく、実務での活用にもつながる内容となっています。

8.経験記述の良い書き方・良くない書き方

同じ内容でも、記述の仕方一つで採点者に与える印象が大きく変わります。さらにこの章では、採点者の視点を意識した「良い記述例」と「良くない記述例」を比較しながら、効果的な表現方法を学ぶことができます。

9.施工経験記述はこの3つ!

施工経験記述の出題傾向を分析した結果、対策すべき課題は3つに絞ることができます。そして、これら3つのテーマごとに、出題ごとの解答の注意点や重要な記述のポイントをまとめています。この章を読み込むことで、施工経験記述の対策は万全です。

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令和6年度は「鉄筋コンクリート(RC)造の合理化」でした。これまでの流れで考えると、令和7年度は「〇〇造の〇〇〇」。この章では鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨(S)造での品質管理・合理化・環境管理それぞれ6パターンでの設問と解答例を考えてみました。ヤマを張ることはオススメ致しません、しかし対策は必要です。

過去問データからの施工経験記述対策

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  7. 応用問題が出ても怖くない!一問一答式で対策
  8. 建設副産物・環境問題への対策から経験記述を考える
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