3.高力ボルト接合(問題1-1)

高力ボルト接合

高力ボルト接合で想定される主なトラブル・問題点

分類トラブル・問題内容想定される影響・リスク
1.接合精度不良所定の締付トルクが不足または過大になっている接合部が緩みやすくなり、構造安全性が低下。震動や荷重によるズレ・ガタつきが発生する。
2.締付け手順ミス規定された締付け順序を守らずに施工してしまう応力が偏り、部材が変形。構造バランスが崩れ、接合部の性能が保証されない。
3.工具管理不備使用するトルクレンチや工具が未校正・精度不足トルク値が正しく管理されず、ボルトの締付けにばらつきが生じ、品質に大きな影響を与える。
4.部材取付ミスワッシャーやナットの向き・取り付け順序を誤る正常に力が伝わらず、ボルトの性能を発揮できない。施工ミスとして重大な欠陥になりうる。
5.材料取り違え規定とは異なる種類・サイズのボルトを誤って使用する規定強度が得られず、構造計算上の信頼性が失われる。重大な不適合となるおそれがある。
6.確認不足締付け後のマークやチェック記録がされていない締付け確認が未実施と混在し、見落とし・重複作業・工程の混乱など品質・工程両面でのトラブルを招く。
7.気象条件対応不足雨天・低温など不適切な条件下で作業を強行してしまうすべりやトルク不良が発生しやすくなり、ボルトの締付精度が確保できない。施工中止判断の基準も重要。

模範解答例:問題1-1-②(高力ボルト接合)

特に重点を置くべきと考える品質管理項目及びその品質管理項目について重点を置くべきと考える理由

品質管理項目

所定トルクでの締付け確認

理由

高力ボルトは摩擦接合により鉄骨部材同士を固定するため、所定のトルクで適切に締付けることが必要不可欠である。トルクが不足すれば、接合部にガタつきや緩みが発生し、構造的な安定性を損なうおそれがある。逆に過大トルクとなれば、ボルトや部材の破損を招く危険性があるため、施工時にはトルク値の管理に特に重点を置く必要がある。

解説ポイント

  • 「トルク不足」と「トルク過大」の両方のリスクに触れると説得力が増す
  • 接合不良が「構造安全性に直接影響する」という重要性の強調
  • 技術的用語(摩擦接合など)を使うと記述に深みが出る

模範解答例:問題1-1-③(高力ボルト接合)

②の品質管理項目を管理していく上で実施すべき内容

使用するトルクレンチについては、事前に校正証明書を確認した上で管理番号を記録し、毎日の始業点検を実施する。ボルト締付け作業では、施工管理基準に基づき、仮締めから本締めの順序、対角線締めなどの手順を遵守し、締付け後にはマークチョークで確認済みの識別を行う。作業後はチェックリストと写真による記録を保存し、品質の証明と工程管理に活用している。

解説ポイント

  • 校正管理・手順管理・記録管理の3点をバランスよく盛り込む
  • 作業中と作業後の両方の管理方法を明記することで現実的な記述に
  • 「記録が残る=品質保証の一部」であることを意識させると好印象

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1.過去19年の出題傾向

年度ごとに詳細をまとめました。これをじっくりと分析することで、これまでの流れが見えてくるはずです。さらに、その流れを読み解けば、次年度にどのようなテーマが出題されやすいのかを予測する手がかりになるかもしれません。

2.今回の見直しで第二次検定の経験記述はどう変わったか?

今回の具体的な変更点や、これにどう対応していけば良いのかについて、この参考書で詳しく解説をしています。また、参考書の効果的な活用方法についても分かりやすく説明をしています。

3.平成18年度~令和6年度の本試験解答例

試験対策として過去問を理解することは基本です。そして、昨年度に第二次検定の見直しが実施されましたがそれでも過去問を捨てることは出来ません。繰り返し見ていると、どういうところが設問として出やすいのか見えてくると思います。

4.構造種別 経験記述例

新築工事において特に重要な、主要構造の3種類(鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造)に関する施工例を豊富に取り揃えています。さらに「おまけ」として、新築工事だけでなく改修工事に関する施工例も追加しました。

5.業種別 重点対策問題

受検者には、専門工事業の方が多い現実を踏まえ、この参考書では全17業種にわたる解答例を準備しました。そして、実際の施工現場を想定した具体的で実践的な内容により、各業種ごとの特徴を踏まえた解答を分かりやすく解説しています。

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7.建設副産物・環境問題への対策

建設副産物の適正な処理や環境問題への対応は、建設業界における重要な責任であり、未来に向けた永遠の課題と言えます。そして、SDGs(持続可能な開発目標)を意識した建設活動や、最新の法規制を考慮した実例も収録。これにより、試験対策だけでなく、実務での活用にもつながる内容となっています。

8.経験記述の良い書き方・良くない書き方

同じ内容でも、記述の仕方一つで採点者に与える印象が大きく変わります。さらにこの章では、採点者の視点を意識した「良い記述例」と「良くない記述例」を比較しながら、効果的な表現方法を学ぶことができます。

9.施工経験記述はこの3つ!

施工経験記述の出題傾向を分析した結果、対策すべき課題は3つに絞ることができます。そして、これら3つのテーマごとに、出題ごとの解答の注意点や重要な記述のポイントをまとめています。この章を読み込むことで、施工経験記述の対策は万全です。

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令和6年度は「鉄筋コンクリート(RC)造の合理化」でした。これまでの流れで考えると、令和7年度は「〇〇造の〇〇〇」。この章では鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨(S)造での品質管理・合理化・環境管理それぞれ6パターンでの設問と解答例を考えてみました。ヤマを張ることはオススメ致しません、しかし対策は必要です。

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  7. 応用問題が出ても怖くない!一問一答式で対策
  8. 建設副産物・環境問題への対策から経験記述を考える
  9. 施工経験記述の良い書き方・良くない書き方
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